そして、座敷でヘイツクばつてゐる彼等のみすぼらしさが
いやらしくて堪らなくなつてしまつた。
酒を飲んで、世間話をして——
いやらしいことなどは一言も云わず、初夜前に別れたのである。
『およしなさいよ、そんな
いやらしい眼をするのは……』
膃肭というような文字そのもの、ハーレムという語感そのものが、堪えがたく
いやらしかった。
そして馬吉の顔を見ると、にたにたと笑って、やせた
いやらしい手で、「おいで、おいで。
自分をわざとわるく
いやらしく表現して笑わせてよろこぶ気風である。
ボーイは、ふたたび
いやらしい笑い方をして、甲板を向うへ歩いていった。
こういったのは三十年輩の、
いやらしいほどの美男の武士で、寺侍かとも思われる。
そこに、一ぴきのかえるが、ぶよぶよふくれて、
いやらしいあたまを水のなかからつきだして、こちらをみていました。