おとなしい人で、それに寝た切りの奥様に付いているのですもの。
撫でつけの水々しく利いた、
おとなしい、静な円髷で、頸脚がすっきりしている。
おとなしいのは、それよりもむしろこたへるくすくす笑ひです。
が、その
おとなしい上等兵が、この時だけはどう云う訣か、急に噛みつきそうな権幕を見せた。
親孝行ばかりでなく、七之助は気のあらい稼業に似合わない、
おとなしい素直な質で、近所の人達にも可愛がられていた。
これ倖いとはひょっとすると後妻のおそでの方で、康太郎は評判の
おとなしい男で財産も少しはあった。
その仲間には私の外にも、私より幾つか年上の、
おとなしい少年が交つてゐた。
八島士奴美が
おとなしい若者になつた時、櫛名田姫はふと病に罹つて、一月ばかりの後に命を殞した。