三上は
おなじく立ち泳ぎをしながら西瓜と真桑瓜の皮をむいた。
熊野本宮に湯治に行く病人と言ふ点、
おなじく毒酒から出た病ひの俊徳丸に聯想せられる点から、癩病と考へもし、餓鬼と言ふ名から、疳に思ひ寄せた事と思はれる。
次に伊万里川は北に流れ、大河内の近くを過ぎ、伊万里町を貫き、有田川の末と
おなじく、牧島湾に注ぐ。
が、どうも考へてみると、この町には九江や湖口と
おなじく、住民がまだ多く還つて来てゐないらしい。
別に不断着物及び半纏に着くるもの、
おなじく半襟と謂ふ。
是等は
おなじく、神経の雋鋭になつたための一つの証候であるが、これは気稟に本づく方嚮の違ひであると謂つていいだらう。
少しく離れて、猿まはし與助は手拭を頸にまき、浴衣の上に猿を背負ひ、
おなじく尻からげの跣足にてぼんやりと立つてゐる。
上代皇族の名に、まろ・まりなどついたものゝあるのは、まれと
おなじく、尊・珍の名義を含んでゐるのかと思ふ。
おなじく二日の夜、町の名を言ひて、初湯を呼んで歩く風俗以前ありたり、今もあるべし。