我自ら我身を顧りみれば孑然として小虫の如く、車夫に罵しられ馬丁に叱られ右に避け左にかがまりて、ようやくに志す浅草三間町へ
たどり着きたり。
淀の流れに近い八幡の町まで
たどり着いたのは、前の日のひる頃であった。
もう一里ばかりで下大須へ
たどり着くころに、九月の十七日は暮れかかって奥山のゆう風が身にしみて来た。
二人はだんだんに烈しくなって来る粉雪のなかを衝いて、俯向きがちにあえぎながら歩いて行くと、葉のない楊に囲まれた小さい村の入口に
たどり着いた。
わたしは再びくだって、ようやく線路とおなじ低さの場所まで
たどり着いて、はじめて彼に近づいた。
そんなわけで、わたしは彼の教えてくれた道を
たどるのがまったく忌になってしまった。
こんな話をしながら、ふたりは足を早めてゆくと、やがて新屋敷に
たどり着いた。
食ひものはどこへ
たどり着いてもホツキ貝ばかり出されるのに往生した。