暫く登りその上に出て、本沢のリンネを覗くとそれは深く刳れていてそれに
ついて行く事は出来ないので、そのまま上の草の混った胸壁を登り続ける。
ところが戦争このかた、文学の領域では却つてこの問題に対する精彩を失ひ、独自なる立場を失ひ人の後に
ついて行くだけが能でしかないといふ結果になつてゐる。
しかし、私自身も心もとない足どりで、医者や看護婦には、便器でとるように言われていたが、便器がキライで、ムリに便所へフラ
ついて行く。
たとえば、近衛家から輿入れがあると、それに身分の高い上臈が
ついて行く。
お民の散歩に
ついて行くのを拒むのも、京子のこの動作のためにだと判った。
決してお義理であとに
ついて行くやうなことはしないつもりである。
氏長は、おめおめとこの女に
ついて行く外はなかった。
わたしは遠慮なしにそのあとに
ついて行くと、老人は先に立って格子をあけた。
寅吉老人は「雪の山を見に行けるところまで
ついて行く」といって、六十二歳の老体を運んできた。
兎角は一押、と何處までも
ついて行くと、其の艷なのが莞爾して、馭者には知らさず、眞白な手を青い袖口、ひらりと招いて莞爾した。