あゆにしても、まつたけにしても、いろいろと経験してこれがいいということにならないと、ものの真価を
つかむことはできないものだ。
私の狙いつつあるものが描けるかどうかは目下は雲を
つかむようだ。
玉を
つかむ前に、掌が、ごそごそとする毛のようなものにふれたからであった。
そして手を延ばして大湯呑を
つかむと、湯気のたつやつを唇へ持っていった。
それと同時に、絶えず、自然の形式的模倣をはなれて、自然そのものの魂に直入し、客観の微をすてゝ象徴の裸形を
つかむ時、はじめてそれは至芸と呼ばれるのです。
もうすこしで、あぶないものを
つかむところだった!」
私はチョッキのポケットからペンナイフを取り出し、それを開き、そのかわいそうな動物の咽喉を
つかむと、悠々とその眼窩から片眼をえぐり取った。
ところが、おひめさまは、そのまりを
つかむなり、ありがとうともいわず、とんでかえって行きました。