ありや/\、どうぢやな、てへへん、嬉しくて有難くつ
てこつたへらんところだらうが……」
フォークをひつくりかへして無理にむつかしく御飯をのせて変
てこな手つきで口へ運んで、それが礼儀上品なるものと考へられて疑られもしない奇妙奇天烈な日本であつた。
じゃ一仕事し
てこようや、と云って、酔いの少いのが、三人ぐらい、曲げ残りの制服や筒袖をきて、でかけて行くのである。
まあ、聴け、おれもこの年になつてさ、いくらか世の中も見て歩いたつもりだが、こんな変
てこな男は、見たことも聞いたこともないよ。
この三つの要素の水準といふことを考へると、はじめ
てこゝに文化といふものゝ標準、正体が掴めるのではないかと思ひます。
どこということは分らぬけれども、変
てこで、けれども彼の心は物にこだわることに慣れませんので、そのときも格別深く心にとめませんでした。
それもどうし
てこの濃い霧を穿つ
てこゝまで照らしてゐるかと、不思議に思はれる位である。
石をはなれてふたたび山道にかかった時、私は「谷水のつき
てこがるる紅葉かな」という蕪村の句を思い出した。
鬼ごつこの時、鬼ぎめの唄に、……(あ
てこに、こ
てこに、いけの縁に茶碗を置いて、危いことぢやつた。
ただ夜中になって変
てこな物音をたてる生物になってしまったのである。