万葉人の時代には以前
ともに携えて移動してきた同民族の落ちこぼれとして、途中の島々に定住した南島の人々を、すでに異郷人と考えだしていた。
どうせ見透され尽すのですから、なまじい夫に対する心のつくりかざりをせず、正直に無邪気に
ともに暮すべし。
東に楠の泣き男あり、西に醤買石ありで、
ともに泣きの一手で名をあげたものじゃ。
兎も角も、人物画といふものは、描く人にとつても、またその画を観る人にとつても、
ともに最も深い芸術的感興の対象であり得るといふ事は大体に於て云ひ得る。
すべての色の取り合わせなり、それから、櫛なり簪なり、
ともに其の人の使いこなしによって、それぞれの特色を発揮するものである。
ただし、いったんこの土地を共有した以上は、かかる差別は消滅して、
ともに平等の立場に立つのだということを覚悟してもらわねばなりません。
銀鞍の少年、玉駕の佳姫、
ともに恍惚として陽の闌なる時、陽炎の帳靜なる裡に、木蓮の花一つ一つ皆乳房の如き戀を含む。