時間の観念が正確だし、自分の欲望を抑えて主人の言いつけに服する力があるし、血気に
はやるということがない。
しかし、商売をやらないと、……この方は、さし詰め食つて行かなければならない道理ですから、無論一所懸命に
はやるつもりですが……」と弁解するやうに云つた。
もつとも私の十二、三の頃に、すでに文人画が
はやるのだといふことを、よく聞きおぼえて居ります。
仮にも観音さまにお願い申しているというのだから、せめて食べ物だけ
はやることにしよう。
そのたびに、果物店には、赤い帯が見えて、娘が葡萄や、林檎を買っていたり、また絵はがきを選んでいるのを見て、よく
はやる家だと思わぬことはなかった。