めッぽう力の強いアンマで、並のアンマを受けつけない仁助の肩の凝りがこのメクラの馬力にかかると気持よく
ほぐれる。
だんだん親しみが出て来て、初めのうちに出されなかった京なまりが
ほぐれて出るようになり冷たいばかりの人でないことが分ってきた。
何んの目的のために、こんな貸家を宿泊所に潰したのであるか、その坊主の魂胆は言わずと知れている! 窓ガラスは破れ放題だし、畳はぼこぼこに
ほぐれていた。
そして麻糸が引かれるにつれて、糸巻はくるくると
ほぐれて、もう部屋の中にはたった三まわり、輪になっただけしか、糸は残っていませんでした。
このおだまきは前になげると、ひとりでにむこうへ
ほぐれて行って、路を教えてくれました。