行ってみると、そのあゆなるものが、まるで
さばみたいな途方もない大きな奴で、とうてい食われた代物ではない。
汝れ化物、再び姿を現わ
さば真二つと、刀の柄に手をかけて霎時の間、闇き水中を睨み詰めていたが、ただ渦巻落つる水の音のみで、その後は更に音の沙汰もない。
ちはやふる神も見ま
さば立ちさわぎ天の門川の桶口あけたまへ
何時の頃から魚の鯖になつたか訣らぬが、
さば(産飯)と言ふ語の聯想から、魚の鯖になつた事は事実である。
さう思へば
さば/\して別の事もなく普通の月日に戻り、毎日三時のお茶うけも待遠しいくらゐ待兼ねて頂きます。
かくて、霧たたば、月さ
さば、とおのづから衣紋の直され候。
あまりに故郷の事心もとなく候程に、召使ひ候夕霧と申す女を下
さばやと思ひ候。
「が、申しておく、あの服折や兜は、申
さば中村新兵衛の形じゃわ。
家に帰らば世の人々にも告げて、君が情け深き挙動言い広め、文にも書きとめて後の世の人にも君が名歌わ
さばやと先の旅客言いたしぬ。