しかしこのほん
やくことばは、画面の上で、私たちの方へ向いていて、口をうごしかしている人にかぎるんだ。
玉といへば、光りかゞ
やく美しい装飾具としての、鉱石の類をお考へになるでせう。
今となつてみると、新雪の輝
やく富士山がよく見えぬからと言つて、出洒張つた杉木立の梢を恨んだのは、勿体ない気がする。
「厭な奴ツ」とツブ
やくを、梅子は「あら」と小声に制しつ、
自然の心に宿る歡喜にして若し歌ふべくんば、自然の心にさゝ
やく悲哀も亦た歌ふべきであらう。
てつとりば
やく、私の考へるまれびとの原の姿を言へば、神であつた。
そこまで来ると干魚を
やく香がかすかに彼れの鼻をうったと思った。