清八は取り敢ず御鷹匠小頭より、人を把る
よしを言上しけるに、そは面白からん、明日南の馬場へ赴き、茶坊主大場重玄を把らせて見よと御沙汰あり。
よしまたそれは不問に附しても、握り飯と柿と交換したと云い、熟柿とは特に断っていない。
よしまた、「じゃぼ」の成り立は、さる事なりとするも、汝がこれを以て極悪兇猛の鬼物となす条、甚以て不審なり。
柘榴口の中の歌祭文にも、めりやすや
よしこのの声が加はつた。
北畠ドクトルは、
よし実名を明にした所で、もう今は知つてゐる人もあるまい。
よし又それが嘘にしても、その嘘は又、或意味で、存外、ほんとうに近い事があるかも知れない。
かう云ふ倅の死んだことは「後生
よし」と云はれるお住にも、悲しいとばかりは限らなかつた。
父 うん、あんまりその容子が人間のやうに見えたもんだから、可哀さうになつて
よしてしまつたつて。
柘榴口の中の歌祭文にも、めりやすや
よしこのの声が加わった。