談話者又報告者ノ言葉モナルベク保存シ、話ノ順序、ノ混雜シタノヤ不得要領ナノモ故意ニ其儘ニシテ置イタ、サ
ウシタ方ガ史料トシテノ價値ヲ損ジナイト思フカラデアル。
この亭主は、革命前、地下運動に加はつて大学を追はれた自称インテリであつたから、プ
ウシュキンの詩を口吟んだり、チェエホフの極東旅行について意見を述べたりした。
それに、私がフランスで見た芝居のうち、こんなに見物のシユ
ウシユウ泣く芝居を見たことはない。
……ジヤック・ル
ウシェ君は、主として舞台装置の芸術的革新を唱導した。
ア
ウシュコルンは糸くずのような塵同様なものを拾ったところをかねての敵に見つけられたから、内心すこぶる恥ずかしく思った。
その間に時々蛇の声も交って『シュ
ウシュウ』と鳴いて蟲の声に合せるのではないか……」
隣の蒲団では、中学二年生の修一が亀の子のやうに首をひつこめて、こつそり煙草を吸ひながらト
ウシヤ刷りの怪しげな本に読み耽り、楢雄の方は見向きもしなかつた。