一九一八年に「追放者」が出版されて、一九一四年に出た短篇集「
ダブリンの人たち」よりも後のものである。
イザ金さんが切腹となつて腹をおしひろげても、ナサケないことになつたネエ、金さんの首がポロリと落ちて、ナムアミ
ダブツ/\。
一代に二足も下駄をはこうなどとは、この年まで夢にも思わなかったのに、なさけなや、ナムアミ
ダブツ」
エエイッ、死んでもいいや、というので、怪しきアルコールをガブリとやってオ
ダブツとある。
「あの手におえない
ダブル・ヴイの三号に、博士を附けて買ってしまえ。
今は襟の長い外套がはやつてゐるのに、おれのは襟が短かくて
ダブルになつてをり、生地だつてまるきり湯熨がしてないんだ。