今から三十年前に
ボストンで、ジャーネガンという牧師が、海水から金を採る方法を発見したと称して、大会社を建て、附近の大富豪の金を搾り取った話がある。
一日、余が
ボストンへ参りましたときに、わが領事が申しますには、「この市に非常な日本贔屓の男があります。
その船の名は、スターバックの『亜米利加捕鯨史』にも記されているとおりで、一七八四年の夏
ボストンに、鯨油六百樽を持ち帰ったのが、最初の記録だった。
その会心の笑みともいうべきものを、旅情の慰安に筆にしようとした兄の
ボストンの居室の机の上にはきっと一冊の『茶経』が開かれていたに違いない。