赤、紺青、土耳古珠色、「黄なつ
ぽい」Sentiment 色、
髪を無造作に巻いて、青つ
ぽい絣の袷にあつさりした秋草模様のメリンスの帯。
だから楽屋では色ッ
ぽい女であるが、舞台では死んだ石の女でしかないようなのがタクサンいる。
色といえば、恋とか、色情とかいう方面に就いての題目ではあろうが、僕は大に埒外に走って一番これを色彩という側に取ろう、そのかわり、一寸仇ッ
ぽい。
むせッ
ぽい小暗い工場の中をコンヴェイヤーに乗って、機械から機械へ移っていく空罐詰が、それだけ鋭く光った。
俺は放浪の自由を感じて、女の胸に顔をうずめて、やわ肌の甘酸
ぽい匂いを貪った。
右手に十勝岳が安すッ
ぽいペンキ画の富士山のように、青空にクッキリ見えた。
その手紙は菅、大塚、山川、自分などに連名で宛てたもので、相當に理窟
ぽいことも書いてあつたやうに覺えてゐる。