それから又島木さんは後ろ向きに坐ったまま、
ワイシャツの裾をまくり上げ、医学博士の斎藤さんに神経痛の注射をして貰った。
小菅三郎、
ワイシャツ姿で、巻脚絆をはき、詩集らしいものを読みながら、右手より現はれる。
そして帆村を離すと、ベリベリと音をさせて、われとわが
ワイシャツを裂きその間から屍のように青白い胸部を露出させた。
パナマ帽に黒の上衣は脱いで、擁へて、
ワイシャツの、片手には鶏の首のついたマホガニーの農民美術のステッキをついてゆく、その子の父の私であつた。
日光は照りつけ汗が
ワイシャツの下からにきにきと湧いた。
「すごいね、御覧よ、おかげで
ワイシャツやぶいちゃったよ、なんてものすごい人だろう」