記者がうっかり見愡れた時、主人が片膝を引いて、前へ屈んで、「辰さん——道普請がある筈だが前途は大
丈夫だろうかね。
「うん、今日の猿は、あいつ程敏捷でないから、大
丈夫だ。
ほかに機関があるわけではないから、あらん限りの箭を射尽くさせてしまえば大
丈夫だというので、こちらからも負けずに石を投げ込みました。
「さあ、大体大
丈夫だがね、しかしどうかした拍子で電気が強くなると、心臓をやられることもあるだろうね。
西の宮の時には別にお差し止めの沙汰もなかったので、今度も大
丈夫だろうと多寡をくくって持ち出して来たところが、右の次第で金銀だけは取りのけろと云うことになった。
もう今日か明日のうちに腹から仔豚が出て来るかも知れんのだが、そういうやつを野ッ原へ追い放っても大
丈夫だろうかな、無惨に豚を殺すことになりはしないか。
懐中電燈を持っていれば大
丈夫だったものをと今になって悔いてもおそい。