そしてささやかなる平地に
三脚を据えて、山中の湖に浮べる如きなつかしき白峰の一部を写したことがあった。
一面に松とポプラの繁茂した林であつたが、その木暗い片隅に
三脚を据えで、画布に向つてゐる傲岸な眼を発見した。
そこには、椅子卓子などの外に、若干の小道具——乳母車、バケツ、洋刀、パラソル、
三脚、毛布などが纏めて置いてある。
土間には四角なテーブルのようなものが据えられて、木の腰掛けが
三脚ならんでいた。
人がいてもほんの五人か十人、村の人が三人か五人、そこらに二、
三脚のベンチが据えられてあるだけで幽趣この上もないのでした。