殊に彼の家の
まわりは穴蔵大工だの駄菓子屋だの古道具屋だのばかりだった。
が、眼の
まわりの暈を見ても、何か苦労を堪えている事は、多少想像が出来ないでもない。
「和田の乗ったのは白い木馬、僕の乗ったのは赤い木馬なんだが、楽隊と一しょに
まわり出された時には、どうなる事かと思ったね。
階下の輪転機の
まわり出す度にちょうど小蒸汽の船室のようにがたがた身震いをする二階である。
彼の顔の
まわりには、十人あまりの顔が、皆まん中に置いた燈火の光をうけて、赤く幕営の夜の中にうき上っている。
大抵は伝馬に帆木綿の天井を張って、その
まわりに紅白のだんだらの幕をさげている。
髪長彦がそれを吹き出すと、草はなびき、木はそよぎ、鳥や獣は
まわりへ来て、じっとしまいまで聞いていました。
頬の
まわりや顋の下にも、以前の豊な肉附きが、嘘のようになくなってしまった。
のみならず頸の
まわりへ懸けた十字架形の瓔珞も、金と青貝とを象嵌した、極めて精巧な細工らしい。
色のさめた赤毛布を腰の
まわりにまいた、鼻の赤いおじいさんもあった。