甲は肩にのり、
乙は腕にすがりつき、丙はしきりに私の前を小躍りしながらはね上る。
一、甲馬
乙馬人気比敵し、しかも実力比敵し、いずれが勝つか分らず、かかる場合は却って第三人気の大穴を狙うにしかず。
早く父母に別れたので、幼少の時から、土地の
乙名三郎治と云うものの下男になった。
お座敷着で、お銚子を持って、ほかの朋輩なみに
乙につんとすましてさ。
そのあとに私の母が来て、私の次兄
乙槌と私とを生んだ。
琵琶湖の水、甲処に於て汲む者と
乙処に於て汲む者とを弁じて錯まらざりしといふ。
「君の出て来ることは、
乙骨からも聞いたし、高瀬からも聞いた」と相川は馴々しく、「時に原君、今度は細君も御一緒かね」