歳は六十に近く、名前を風間丈六といい、娘のミドリと二人暮しで、そのどことなく古武士のおもかげをさえもった謹厳な
人格は、人々の崇敬の的となっていた。
又た後者になると、そんな華※しい処が無いが、矢張り大勢の子分に親分と立てられるには夫れ相応の力量
人格がなければならぬ。
よつて詩人はソーマを
人格化して一個の神となし、ソーマ液の供物は火祭と共に梨倶吠陀に現はれた祭儀の重要な部分を占めて居る。
それ故に椿岳の生涯は普通の画人伝や畸人伝よりはヨリ以上の興味に富んで、過渡期の畸形的文化の特徴が椿岳に由て極端に
人格化された如き感がある。
しかし、現今の棋士は、相当の
人格を備へてゐるから、追従負などはしないと信じていゝと思ふ。
西光の
人格や陰謀の動機をよく理解している俊寛には、彼らのそうした愚痴が、癪に触って仕方がない。
お前は到底も此樣な纎弱なものには適しないといはれたことがあるが、何うしても其の人の
人格は隱す譯にはゆかぬ。
斯く非凡の健康と精力とを有して、其寿命を
人格の琢磨と事業の完成とに利用し得る人々に在っては、長寿は最も尊貴にして且つ幸福なるは無論である。
熊本博士といえば、世間からその美しい
人格をたたえられている○○刑務病院の外科長であった。
夫は、対手が
人格的に、若しくは学問的に、また道徳的に、自分に優越して居る為に受くる圧迫とは、全く違って居る。