さすがに博覧なる柳田君だけあって、うまいものを見
付け出されたとひたすら敬服の外はない。
身形が別に派手でも何でもないが、彼女を見
付け出すのは鶏群中の雄鶏を見出す程容易であった。
その頃の氏の態度は、丁度生れて始めて、自分の人生の上に、一大宝玉でも見
付け出した様な無上の歓喜に熱狂して居ました。
こうしてひと月あまりを経たるのち、百里(六丁一里)ほどを隔てた竹藪で妻の繍履の片足を見
付け出した。
なにかの手がかりを見
付け出すために、達磨は無残に突きくずされて其の形骸は滅茶苦茶に破壊されてしまったが、男の死骸以外にはなんの新らしい発見もないらしかった。
もやもやした煙で一ぱいの中から、わざわざたどって来た道を見
付け出さないでは居られない衝動にかられた。
そこらをまごまごしているうちに、七時三十分頃であろう、クックの帽子をかぶった大きい男をようよう見
付け出して、あの汽車に乗るのだと教えて貰った。