主人夫婦に従うて、初瀬寺からの帰り途、桂川で現れた伏せ勢と争うて居る処へ、南都のとつかう(東光か)坊が通りかゝつて、
仲裁する(二段目)。
私は吃驚して、喧嘩にでもなれば
仲裁に出ようかと思っていると、松本の方で黙って仕舞ったので何事も起らなかった。
其処此処の夫婦喧嘩や親子喧嘩に
仲裁を怠らなかつたは無論の事。
其處此處の夫婦喧嘩や親子喧嘩に
仲裁を怠らなかつたは無論の事。
幽玄なる哲学者カントが始めて万国
仲裁の事を唱へてより、漸く欧洲の思想家、宗教家、政治家等をして、実際に平和の
仲裁法の行はるべきを確信せしめたり。