泉さん御自身が、常半ば戯作者を以て
任じておいでだつたことも、こんな「入れ事咄」には、意味を持つて来るのである。
先生は理解せられざる天才をもつて自ら
任じていらつしやる。
乳母・後見・首名——乙名・老職、あげれば、貴人を廻つて、保護の責に
任じてゐる者が、一通りや二通りではなかつた。
彼は自ら原始人を以て
任じてゐるが、実は、近代的感受性と一種の唯物観とが極度にその生活を支配する趣味的ボヘミヤンの典型である。
流行の茶の背広を着た、恰幅の好い、消息通を以て自ら
任じている、——新聞の美術記者である。
それは詩歌のみならず、凡ての芸術はいつの時代にもその時代の文化の、擁護を以て
任じて来たからである。
のちに(明治八年)その才を惜しまれて、女史は宮中に出仕する身となり、掌侍に
任じられ、夫や姑のなきあとは歌道ひとすじにその身を置いたのであった。
都々逸詩人を以て
任じてゐては到底北原氏などに追ひつくものではない。
かくて和帝はその翌年(西暦九一)に西域都護府を再興して、班超をその都護に
任じた。