入れようとすると無理が出来て、その
企の放棄せられることは、常に実作者のあひだに行はれてゐる事柄である。
「然る処、氏直天道の正理に背き、帝都に対して奸謀を
企つ。
藤村君のこれまでの文壇的生涯を時代わけにして、みんなが分擔して書きたいことを書きとめておくのもよい
企である。
宮本仲笏は、扶桑略記に「純友遙に将門謀反之由をきゝて亦乱逆を
企つ」とあるのに照らして見れば、是れ将門と相約せるにあらざること明らかなりと云つてゐる。
恋愛は細微なる美術家と称へられたるギヨオテが
企る事能はざる純潔なる宝玉なり。
此境に達するは人間の容易すく
企つる能はざるところなり。
高言壮語を以て一世を籠絡するを、男児の事業と心得るものは多し、静思黙考して人間の霊職を崇うせんと
企つる者は、いづくにある。
毎年この六月に、弘法大師降誕會が主催となり、東西の碩學を聘して講演會を開き、大師の遺風餘徳を偲ぶといふことは、極めて結構な
企と思ふ。