つまり、始終お祭りやなんか祝言事でもありますと、「はやす」は元、木を
伐ることです。
いずれにしても、洛に住む職人でなければ、これを
伐ることは出来ません」
ある日、薪を
伐るために、妻と妹をつれて山の中へ分け入ると、奴僕はだしぬけに二人に言った。
なにを言やあがると、鉄も最初は多寡をくくっていたが、狐らはほんとうに樹を
伐るつもりであるらしく、のこぎりで幹を
伐るような音がきこえはじめた。
実際、百姓は、眼のさきに森林がありながら、そこの樹を
伐ることさえ出来なくッて薪を買わなければならなかった。