その娘の島田に結っている鬢付きから襟
元から、四入り青梅の単衣をきている後ろ姿までがかれと寸分も違わないので、西岡はすこし不思議に思った。
自分の夫に新しい愛人ができたとき、その家へ、
元からの妻が自分の身内をかたろうて攻めかけて行き、家へ乱入し、その家の道具をめちゃめちゃにしてくる。
私の子供のころ、近所の醸造
元から毎夕二升入りの兵庫樽を配達してきた。
この前、同じ版
元から『地球盗難』を刊行したが、これは意外に好評であった。
その声を聞くと、馬吉は、襟
元から水をかけられたようにぞっとしました。
この『血筋』といふことは
元から云はれたことである。
猿と云ふものは
元から溜まらない程己に気に入つてゐる。
猫は吉田の枕のところへやって来るといつものように夜着の襟
元から寝床のなかへもぐり込もうとした。
「君は、
元から、厭世家であったが、なかなか直らないと見える。