此所なんぞ
入場料十圓也と觸れ出せば、紳士淑女は雜鬧し、雜誌は動物園の詩で埋まるに違ひない。
放火事件のあった晩に、問題の映画館へ一番先に切符を買ってはいったのは、つまり
入場者の行列の先頭にいたのは、被告人ではなしに、この私だって云うんです。
三、劇作家の上演料が、
入場料金のパーセンテージで支払はれる制度にすること。
東京都が数年前から、「都民劇場」の名で、会員制度の観劇グループを作り、目ぼしい公演を選んで
入場料の一部負担を実行しているのは注目に値する。
花屋敷には、普段の
入場客と寸分たがわぬ人形が園内に置いてあって、奇怪なエピソードを幾度となく作っている。
これは劇作家組合の規定で
入場料の十パーセント以上となつてゐるから、大体の想像はつくと思ふ。
なるほどこれは南洋らしいと思いながら、
入場料は幾らだと訊くと一等席が一弗だという。
私の十七、八歳の頃、即ち明治二十一、二年の頃までは、大抵の寄席の木戸銭(
入場料などとは云わない)は三銭か三銭五厘であったが、円朝の出る席は四銭の木戸銭を取る。
入場料をとらない聴衆は自然雑駁になりがちだから、それだけでも可也しやべり悪い。