いはば、それらのすべてをいくらかは含んでゐるにはゐるでせうが、また同時に、それらの原因のいづれをもまともなかたちで
内在させてゐないのです。
善悪の相は、私たちの心に
内在する朧げなる善悪の感じを便りに、様々の運命に試みられつつ、人生の体験の中に自己を深めて行く道すがら、少しづつ理解せられるのである。
葉子のはっとしたのは、葉子の稚純な小説崇拝性が、その時すでに麻川氏に直面したような即感をうけた為めでもあったろうが、ほかにいくらか
内在している根拠もあった。
僕の彼等を忘れたのは必ずしも僕に
内在する抒情詩的素質の足りない為ではない。