『一
円の金でもそれは人力車夫が三日働かねば得られないものだ』と父に戒められたことを記憶してゐます。
これがきみの細君の保険だったら、ここんとこできみは一万
円の紙幣束を掴んでいるはずだった」
種吉の手に五十
円の金がはいり、これは借金払いでみるみる消えたが、あとにも先にも纏まって受けとったのはそれきりだった。
もっとも一月五
円の間代に一食五十銭の食料の払いはそれだけでも確かに間に合って行った。
いや、五百
円の金を貰ったのではない、二百
円は死後に受けとることにし、差し当りは契約書と引き換えに三百
円だけ貰ったのです。
そんなところへ近寄らないのが一番無事なんですが、この氷川さまは小日向一
円の総鎮守というのですから、御参詣をしないわけには行かない。
若い時分には、二三万
円の金をためる意気込みで、喰い物も、ろくに食わずに働き通した。
僕の遺産は百坪の土地と僕の家と僕の著作権と僕の貯金二千
円のあるだけである。
そして協約を破った会社は、その相手会社に対して十万
円の違約金を支払う義務がある。