自分は今この一小
冊子を若き兄弟姉妹の中に送るにあたつて、幾分なりとその人々の覚醒の糧にならんことを希望してやまない。
尚其外にも、棄老民譚の王朝の一形式とも言ふべき、蟻通し明神(枕
冊子)風の「老いの智慧」の要素をも持つてゐる。
欧羅巴の穉物語も多くは波斯の鸚鵡
冊子より伝はり、その本源は印度の古文にありといへば、東洋は実にこの可愛らしき詩形の家元なり。
その僅かの著作のうちで、この
冊子は代表作であるだけに他の著作は散逸させてしまつても、これには愛惜の念が残り、晩年になるほど手もとに引つけて置いた。
同じく小
冊子「街」の一角に見た「トロイの木馬」は注目すべき作品である。
どつちにしろ、かゝる片々たる小
冊子が、何を目論んだところで、それだけで大したことはできつこないのである。
なおまた伝吉の墓のある笹山村の慈照寺(浄土宗)は「孝子伝吉物語」と云う木版の小
冊子を頒っている。
往時かつて『主権原論』と言える反訳書を公にし、一昨年に至りて『日本外交私議』を刊行し、昨年末に『予算論』と言える小
冊子を出したるのみ。
別冊「歌日記」、余白なくなりたるを機会に、今日より新たなる
冊子に詩歌を書きゆき、題名も新たに「枕上浮雲」となす
寸暇を得るの際、米仏等の書を繙き、その要領を纂訳したるもの、此
冊子を成す。