頭の法体に対しても、余り
冷淡だったのが気の毒になったのか。
しかしその男は私の
冷淡な言葉にもめげないで、もう一度額を畳につけると、相不変朗読でもしそうな調子で、
が、その矢がいつも彼等のより高く揚る事を知ると、彼等は次第に彼の征矢に
冷淡な態度を装い出した。
厳かな宣告のようにこういい放ち、匙で三杯、オレフ油を蔬菜の上に撒き注ぐときには、教師は再び横柄で、無雑作で、
冷淡な態度を採上げていた。
否な之を軽侮し之を棄却する程の無神的の苛刻は胆大にして且つ
冷淡の偽人物に非ざれば之を作すこと能はざる為なり。
そして外面的にはずいぶん
冷淡に見える場合がないではなかったが、内部には恐ろしい熱情をもった男であった。
有位無位、併せて二十人に近い下役さへ、彼の出入りには、不思議な位、
冷淡を極めてゐる。
が、かうして愈末期の水をとつて見ると、自分の実際の心もちは全然その芝居めいた予測を裏切つて、如何にも
冷淡に澄みわたつてゐる。
しからば君は天性
冷淡な人かとみれば、またけっしてそうでないことを僕は知っている。