身を
処することに思慮深い林さんが、このウズマキの真中に入ったのは、全く、自分の肉体力に対する過信からだった。
然し、物に接する事がよく出来ぬ位では、世に立ち人事百般に
処するは、なほ能く出来ぬ訳であるから、我々は先づ物に接する処から鍛練修業を積んで行かねばならぬ。
二種の流俗が入り交った現代の日本に
処するには、——近藤君もしっかりと金剛座上に尻を据えて、死身に修業をしなければなるまい。
酒色を好まず、出たらめを云わず、身を
処するに清白なる事、僕などとは雲泥の差なり。
先生がたもみなこの意見に賛成せられたから、今日、此処で、全校の手によつて火焙りの刑に
処することにした。
これは、今日の劇場経営者も、映画企業家も、この明瞭な事態に
処する道を講じてをらぬかのやうだからである。
これは治修の事を
処する面目の一端を語っているから、大略を下に抜き書して見よう。
人の世に
処する、必らず何事の職司を有せずんばあらず、或は命を官に受け、或は業に民に就く。
人生観上のリアリストなれども、実生活に
処する時には必しもさほどリアリストにあらず。
爰に於て吾人は知る、人間世に
処するの途は、現在に希望を置くと、未来に希望を置くとの二岐に分るゝあるのみ。