そこで私はかねがねむつつり酒をのむ習慣のおでん屋へとびこみ、そこの女将をつかまへて
出鱈目な旅行談を喋りつづけたことがある。
情人でないこともないが、麻油は
出鱈目な女詩人で、痴川のほかに、その友人の伊豆ならびに小笠原とも公然関係を結んでゐた。
そして如何にも尤もらしく真に迫つて時々然るべき文献なども現れて疑ふべからざる論拠を明にしてくれるけれども、これがみんな嘘つぱちの
出鱈目なのである。
私は、苟も文学をやる人間が、そんな
出鱈目な仕事をしていいとは思はない。
彼はよほど粗忽かしい男で、ときどきに飛んでもない間違いや
出鱈目を報告するので、湯屋熊のほかに、法螺熊という名誉の異名を頭に戴いていた。
併し此代稽古の男は兎角自分に
出鱈目を教える男だったから、それに罵られたのが残念で残念で堪らなかった為め忘れずに居ります。
旧友諸君に献じてもいいというので、持ち帰って一読してみると、病気は迫害狂の類で、話がすこぶるこんがらがり、筋が通らず
出鱈目が多い。