息綱を握って加減をはかり、海底の良人の様子を手にとるように知り
分ける名手であった。
つまり中元の時期を界にして、年を二つに
分ける考へである。
嘉門次が帰りそうにもないので、小舎から二、三町も行く、鳥居があって四尺ばかりの祠を見せる、穂高神社の奥の院だという、笹を
分けると宮川の池。
お世辞をお世辞らしく紋切型で云ひなれ、聞きなれてゐる民族は、お世辞らしからぬ妙味など食ひ
分ける舌はもたないのが普通である。
私も、或る日招かれて公の席における氏の演奏ぶりを「拝見」したことがあるが、実のところ、私の耳はこの古典的な邦楽器の音色を聴き
分ける能力はなかつたのである。
それは、これらの戯曲の作者を先づ二種類に
分けることができる。
元来、劇の構成を、形態から見て二つの流儀に
分けることができるが、その一つは、抑も彼ラシイヌによつて導かれ、完成されたといつてよろしい。
彼の劇的作品は、手法の上からみて、二種類に
分けることができる。
そして一つの行為の善悪を感じ
分ける魂の力は実に粗笨を極めてゐる。
私の考えるところによれば、おのずから芸術家と称するものをだいたい三つに
分けることができる。