芸術派は小党
分立、ともかく党派的にシノギをけずるところもあるが、左翼となると論外で、自分の方は頬カムリ主義だから、ろくな作品が生れる筈はない。
舞踊を手段とする鎮魂式が、神事の主要部と考へられて来ると、舞人の長なるおきなの芸能が「翁舞」なる一方面を
分立して来ます。
いづれにしても、猿楽能のわき芸だつたので、此脇方からの
分立が、やがて、能と狂言とに岐れて行つたのである。
日本新劇倶楽部の結成以来、新劇壇は、党派
分立の弱点を徐々に理解しはじめ、少くとも、才能と努力のために、敵味方なく拍手を送る美風を養ひつつあるやうに思はれる。