まだ形勢はどちらのものとも
判じがたいが、まさに息づまろうという瞬間だから、木戸はちょッと息をぬきたくなったのである。
同時に動物感情の消滅が人生を豊富にするかどうかを、私は今
判じがたい。
この生々しい記述から
判じて、この筆者は原城籠城はとにかく、尠くとも一揆の当初は動乱について共に走つてゐた一人ではないかといふ想像が不可能ではない。
薄筵の一端を寄せ束ねたのを笠にも簑にも代えて、頭上から三角なりに被って来たが、今しも天を仰いで三四歩ゆるりと歩いた後に、いよいよ雪は断れるナと
判じたのだろう、
同時に動物感情の消滅が人生を豊富にするかどうかを、私は今
判じがたい。
就いてはその服装の直線的美感といふについて、思つて見ると、それには第一材料の浴衣それ自身を衣紋竹へかけた、その場合から
判じてかゝるのが早いと思ふ。
主よ、世の中の犯と異端とは壮大なるわが法王職の領分に属するか、或はまた一介の老人が単に合掌するこの光の圏内に属するかを
判じ難いからである。
年ごろは三十二三でもあろうか、日に焼けて黒いのと、垢に埋もれて汚ないのとで年もしかとは
判じかねるほどであった。
年は二十を越ゆるようやく三つ四つ、背高く肉やせたり、顔だち凜々しく人柄も順良に見ゆれどいつも物案じ顔に道ゆくを、出であうこの地の人々は病める人ぞと
判じいたり。