なにぶんにも交通不便の土地ですから、詳細のことが早く判らないので、町の青年団は岐阜まで出張して、
刻々に新しい報告をもたらしてくる。
だが
刻々に友達が陥穽に落ちる危険が近づく、私はもう気が狂ひさうで我慢出来なかつた。
この批評は、深切、丁寧で、
刻々の実技に即してゐて、まことに名批評と謂ふべきである。
ほんたうの「語られる言葉」は、もつと日常生活に即した、
刻々の感情に裏づけられた、唐突ではあるが自然な、整理されてはゐないが常に呼吸の通つた言葉である。
舞台ではそれゆゑ、
刻々の幻象を、精密に、完全に生かし出さなければ、自然空隙が目立つか、平板に陥り易いといふことになる。
これに反して、画家は、さういふ努力なしに、過去の仕事を
刻々振り返つて見ることができる。
けれども時勢は
刻々に変化して、汽車の旅も難儀で出歩くこともむつかしくなつた。
より深い暗黒が、いつも絶えない波動で
刻々と周囲に迫って来る。