「只々もう御
勇ましさ、水際立って御見事というよりほかに言いようが厶りませぬ。
それを、激流に繋いだ軽舟の上から、三間竿に力をこめて抜きあげる風景は、夏でなければ見られぬ
勇ましさである。
かういふ時は、もつと
勇ましさうにしてゝくれなきあ、張合がないぢやないの。
——乃公はそこでいつも
勇ましい自分の顔を惚れ惚れと見つめるのだった。
が、
勇ましい大天使は勿論、吼り立った悪魔さえも、今夜は朧げな光の加減か、妙にふだんよりは優美に見えた。
なぜか彼にはそうしないと、
勇ましい気もちがしないのだった。
彼等の弓の林の中からは、
勇ましい弦の鳴る音が風のように起ったり止んだりした。
「打ち見たところいずれも二十七八の若者揃いのようじゃが、こうしてみると一段とまた馬術も
勇ましい事よ喃」
五百石積の金毘羅船が、皆それぞれ、紅白の幟を風にひるがへして、川口を海へのり出した時の景色は、如何にも
勇ましいものだつたさうである。