（ともに姫路城主武田播磨守家臣）
十文字ヶ原、朱の盤坊。
殊に塙団右衛門直之は金の御幣の指し物に
十文字の槍をふりかざし、槍の柄の折れるまで戦った後、樫井の町の中に打ち死した。
桑畑の中生
十文字はもう縦横に伸ばした枝に、二銭銅貨ほどの葉をつけていた。
——それが支柱の
十文字は同じでも、橋材が鉄に変つて新装した姿が、第二図（東京名所案内所載）で、われわれは初めからずつとこれに見参してゐる。
それには羊皮の帽子をかむり、弾丸のケースをさした帯皮を両肩からはすかいに
十文字にかけた男が乗っていた。
頭に
十文字に繃帯をして片方のちぎれかけた耳朶をとめている者がある。
ありとある上下童まで醉ひしれて、一文字をだに知らぬものしが、足は
十文字に踏みてぞ遊ぶ。
