概念的に、大ざつ
ぱに、奈良・平安時代のものを読むと、言文一致の様にも見えるが、細かくつゝくと、さうではないのである。
たまとたましひとは、近世的には、此二つが混乱して使はれ、大ざつ
ぱに、同じものだと思はれて居る。
この泥鼈が酒を呑んで十石を尽すといふと、河童(かつ
ぱ)に出世する。
原つ
ぱの隅に、破れた生垣を距ててボロ家が一軒、何をする家かはつきりは誰も知らない。
従つて、ごくおほざつ
ぱに、演劇史上の記録を拾つてみることにする。
一人の若い馬賊の手下がそつと街に忍びこんだ、丁度街端づれの広つ
ぱにある刑場の獄門の下をなにごころなく通ると。
「こう毎日毎日、単調な原ッ
ぱを、女気なしに汗臭い輜重車を引きずり廻して暮すんじゃ、面白うないわい」
お湯屋の風呂に入って、風呂銭を払わない、煙草屋で、煙草を借りて、そのまゝ借りッ
ぱなしである。
父 らつ
ぱ卒は大へん褒められて虎退治の御褒美を貰つたつて……さあ、それでおしまひだよ。