どの人も顔色を変えてあっと叫ぶ間に、船頭は棹を
すてて飛び込んだ。
老人はウォルコフが乗り
すてた栗毛の鞍やあぶみを外して、厩の方へ引いて行った。
僕はある時冬青の木の下に細い一本の草を見つけ、早速それを抜き
すててしまった。
自分は敷島を一本完全に吸つてしまつて、殻も窓から
すてた後だつたから、更に恐れる所なく、ノオトを開いた。
由つて伴天連にも、
すて置かれず思されたのでござらう。
一言すれば、彼等は武士たるの実力を
すてて、武士たるの虚名を擁したりき。
だが彼女の家柄にたいする矜持はとうとう彼女に彼を
すてさせて、かなり有名な銀行家で外交官であるルネル氏という男と結婚することを決心させたのであった。