ところが日傘の男は片手で依然として日傘をかざし、片手で船縁へ
取付いて悠然として流されてい、船夫の方は、これも船縁に
取付いたまま悠然と流されているではないか。
その
取付の床は一面にじうたんが敷いてあり、細かい赤い花と黒い葉の模様で、小花の薔薇であつたやうに思はれる。
知らぬ人は知るまいが、自分の頭は、昨年十一月の初め鬼舐頭病といふのに
取付かれたので、今猶直径一寸余の禿が、無慮三つ四つ、大きくもない頭に散在して居る。
天理様拝んで赤痢神が
取付かねえだら、ハア、何で医者薬が要るものかよ。
又金を溜めて大事にすると念が残るという事もあり、金を取る者へ念が
取付いたなんという事も、よくある話でございます。