三十七八年に至つて
成墾いたし、こゝで私の父の所有になつたのであります。
なお喜左衛門の忠直なるに感じ給い、御帰城の後は新地百石に御召し出しの上、組外れに御差加えに相
成り、御鷹部屋御用掛に被
成給いしとぞ。
「日来武に誇り、本所を無する権門高家の武士共いつしか諸庭奉公人と
成、或は軽軒香車の後に走り、或は青侍格勤の前に跪く。
そのほか父はその老躯をたびたびここに運んで、
成墾に尽力しました。
そして今年になって、農場がようやく
成墾したので、明日は矢部もこの農場に出向いて来て、すっかり精算をしようというわけになっているのだ。
これなら、ちよいと磔を爪でこすつて、金にすれば、それでも可
成、誘惑が出来さうである。
往來に馴れて、幾度も蔦屋の客と
成つて、心得顏をしたものは、お米さんの事を渾名して、むつの花、むつの花、と言ひました。
雪が其まゝの待女郎に
成つて、手を取つて導くやうで、まんじ巴の中空を渡る橋は、宛然に玉の棧橋かと思はれました。