御歌会に、女房と武官とが対立の位置に立ち、此が発達して、宮中の歌
合せとなつた。
室町時代の末に出来たと思はれる職人歌
合せの中、勧進聖訓職人歌
合せといふのがあつて「絵解き」の姿が画かれてゐる。
天徳のを女房歌
合せと言ふ訣は、後宮方の歌
合せなる事を露にして言はねばならぬ理由のあつた為なのだ。
緑雨といえば明治文壇の奇才で、その「あられ酒」は私の愛読書であつたから、彼が病を得て三年間こゝで療養生活を送つたことを聞くと、不思議な廻り
合せという気もする。
家康も、今日を最後の手
合せと見て、愛子の義直、頼宣の二卿に兜首の一つでも取らせてやりたいという心があったのだろう。
グラノフォンはちょうどこの時に仕
合せとぱったり音を絶ってしまった。
「そりゃ覚えてなくって!」と男もニッコリしたが、「何しろまあいいとこで出逢ったよ、やっぱり八幡様のお引
合せとでも言うんだろう。
松岡と分れて、成瀬と二階の教室へ行くと、もう大ぜい学生が集つて、ノオトを読み
合せたり、むだ話をしたりしてゐた。
僕は冬の西日の当つた向うの松山を眺めながら、善い加減に調子を
合せてゐた。