一、幕ハ夷艦を買入致す事を大ニ
周旋、今又、二艘斗取入ニなるよふす。
此溝渕広ハ一日も早く長崎にかへし申度、されバ船の事ハ伊藤先生及洪堂兄等の御
周旋可被遣候。
追而船代の外二千金かりし所、是は必代金御
周旋にて御下被成るよふ御頼み申候。
京師の
周旋くち下関にてうけたまわり実に苦心に御座候。
又、思ふニ、大兄ハ昨日も小弟宿の事、御聞合被下候彼御屋鋪の辺の寺、松山下陳を、樋口真吉ニニ
周旋致させ候よふ御セ話被下候得バ、実ニ大幸の事ニ候。
一両日出来ぬ位いなれば、三郎平を大坂にとゞめ置候間、早々御
周旋にて右金御渡奉願候。
花袋の
周旋で『太陽』に載せられた白峰三山の紀行文は、意外の人の知己を得た。
ヴィールの友達は彼を
周旋してドーバーの税関に勤めるようにしたので、ヴィール夫人とバーグレーヴ夫人との交通は自然だんだんに疎遠になった。
むしろ、冷然として、煙管を啣えたり、鼻毛をぬいたりしながら、莫迦にしたような眼で、舞台の上に
周旋する鼠の役者を眺めている。
瑞村は侠骨と金とを以てし、余は貧なるまゝに、たゞ舌を以てして、彼此の間に
周旋して、事やうやく※まりぬ。