「土着」の例文

「土着」の書籍での例文

我が皇祖・皇宗が、先住土着の民族に対し給える大方針は、実際上決して残忍酷薄なるものではなかった。

代々草ぶかい田舎に土着して、師弟ともに田を耕しつつ先祖からの剣法を修業し、官に仕えることも欲せず、名利ももとめない。

しかし、樋口家が土着した瞬間から、この里は剣の里であった。

雪国に土着する素朴な農夫達の話をきくと、彼等の最も待ち遠いのは春の訪れで、長い冬が終り、始めて青空が光りはじめた爽やかな日の歓喜は忘れることのできないといふ。

上州に土着しての名を、藤井右門太という。

ですからお兄さんが一ヶ月前まで生きてビルマに土着しておられたのは本当かも知れませんよ」

とある通り、すでに各地に土着しておったコマ人を一ヶ所にまとめたにすぎない。

総ての職業が土着するには、金融相場師がなくなるを要する。

其心は兎に角として、其境遇が土着して居る吾等農夫は、尚ほ祖先の地を去り難く、一種の覊絆に繋がれて居る。

この枇杷は、寺内土着の古木の産であるといふ。

41. 折坂悠太 / 心理songwhip土着的な感覚がなんとなく町田康の小説を読んでるような気分にさせられる。

こうして土着した前司浪人たちが後の武士団の発生に関わってくるという流れも興味深いものでした。