「地味」の例文

「地味」の書籍での例文

その装ひは地味づくりではあるが、秘かな心遣ひが行き届いてゐる。

秋の七草に添へて

岡本かの子

地味な黒い平服を着て銀のブローチを胸に垂れた深谷夫人は、まだ四十を幾つも越さぬらしい若々しさだ。

死の快走船

大阪圭吉

もっとも後は向いたと云う条、地味な銘仙の羽織の肩には、崩れかかった前髪のはずれに、蒼白い横顔が少し見える。

母

芥川竜之介

額の捲き毛、かすかな頬紅、それから地味な青磁色の半襟。

そして彼は地味な研究の生活に入った。

支那には古來南北の區別があつて、風俗・人情・地味・物産等百般に渉つて、顯著なる相違を有して居る。

歴史上より観たる南支那の開発

桑原隲蔵

如何にも其遣方が地味とも見られ、凡そ紅粉と縁遠きため、君子も近くべからしめ以て知識階級に呼懸ける神社神道を想はしめるものがある。

天津教古文書の批判

狩野亨吉

もつと詳しく云えば、その龍之助は、小説畑に生えた「大菩薩峠」の種子を、別に、全然地味に、異つた演劇畑に播いて育てた別の龍之助である。

私の竜之助感

沢田正二郎

こいつは地味な粧いをした普通の雌鶏で、金の卵などは決して産まない。

博物誌

岸田国士

ここでついでに、手が込んでいるわりにつまらないチェスなどよりは、地味な碁のほうが、もっと確実にもっと有効に、思索的知性の高い力を働かせるものだと、断言しよう。

モルグ街の殺人事件

佐々木直次郎

「地味」のオンラインでの例文

ハァハァ言いながら地味な痛みと戦い抜いた。

ぢぇぃ

今日こんなことがあってさ～、これってこうしたらいいんじゃないかな～、など気軽に話せない状態は、これも地味に心のMPを削ってきます。

Takuya Kodama

田舎っぽい、地味と言う人もいました。

古月

だけど、上記の事情で地味な残業が発生して、なんだかんだ18時。

アスラギ

・今回は会場全体が大体見渡せる席で、ペンラがキラキラしてるのを見れたのが地味に嬉しい。

サ

地味めだけど、これが1番。

Gumiら

モノノケ出現の緊急事態にドラパ用どら焼き迷わず全部子供たちに渡しちゃうの地味にめちゃくちゃ読者好感度高いなあ。

寿司いくら🔴バーチャル半魚人

かなりの地味トレですが、この、自分と向き合う探りがとても楽しい。

なおこ

全くのゼロから始めて理解しないまま文字列を書き、その結果が黒い画面で「Hello, World」だと地味過ぎて訴求しにくいというのは分からなくはないです。

久松剛／IT百物語の蒐集家

毎年10月や12月に比べるとなんだか11月って少し地味なイメージがあるのだけれど、寒さをむかえて春になるまでここから私たちはきっとノンストップ。

古性のち

地味の例文

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「地味」の関連語句

地味 の例文

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